地の利に恵まれ、豊富な観光資源を持つタイは、古くから観光立国として有名です。199０年代に通貨危機を経験して以降、国を挙げて観光医療の分野にも力を入れてきた結果、タイは今や「観光のついでに先進医療を受けられる国」としても評判を得るようになりました。アジア諸国だけでなく、欧米や中東からも多くの観光客が、最先端の医療を受けに体を訪れています。このような背景から、タイの病院は外国人の扱いに慣れており、英語をはじめ各国の言語が堪能な通訳や医師が常駐しているところも珍しくありません。
特に、永住者を含めて約3万人もの日本人が暮らしているバンコクの病院では、通訳はもちろん、日本に留学経験を持つ医師や日本人のメディカルアドバイザーが勤務しているところもあり、日本語で不自由なく受診することができます。バンコクの病院で健康診断を受ける際にも、予約から会計まで全て日本語で行うことが可能です。検査内容は一般的な日本の健康診断と同様ですが、駐在員が「日本の本社と同じ検査を受けたい」というケースも多く、検査項目追加などに柔軟に対応してもらえます。外国人が多く訪れるタイの病院は、日本の平均的な病院よりも設備や清潔度が優れており、ホテルのような豪華なところで健康診断を受けることができます。
バンコクの病院の健康診断は、午前中に検査を済ませ、検査結果が出るまで食事を取りながら待ち、その後医師が結果を説明してくれるというスケジュールが一般的です。健康診断の詳細なレポートは、後日自宅に日本語の対訳付きで送られてきます。もちろん、日本への発送もアレンジ可能です。